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マレーシア留学に欠かせない学生パス(Student Pass)とは?申請の流れや注意点を解説
近年、学生の留学先として注目を集めているマレーシア。多国籍な環境と高い教育水準が整っていながら、比較的安価に留学できることから、日本を含む多くの国の学生がマレーシアへ留学しています。
しかし、マレーシアで3ヶ月以上の学業を行う場合には、「学生パス(Student Pass)」の取得が必須です。本記事では、マレーシアの学生パスの申請方法から必要書類、手続きの流れ、注意点までをわかりやすく解説します。
学生パスとは?取得の流れと申請ステップを理解しよう
マレーシアでの留学には「学生パス(Student Pass)」の取得が必須です。ここでは、マレーシアの学生パスについて解説します。
学生パスの役割と必要性
マレーシアにおいて、3ヶ月以上の期間にわたって教育を受ける外国人には、「学生パス」の取得が法律で義務づけられています。大学・専門学校・語学学校など、マレーシアの教育機関に通うためにはこのパスが必要不可欠で、所持していない場合は不法滞在と見なされるおそれがあります。
最悪の場合、強制送還や今後の入国制限のリスクもあるため、マレーシアでの学業を計画するすべての外国人にとって、学生パスの取得は欠かすことのできない重要な手続きといえます。
申請の基本的な流れ
マレーシアの学生パスを取得するには、いくつかの明確なステップを段階的に踏んでいく必要があります。このプロセスには時間がかかるため、十分な余裕を持って準備を始めることが重要です。以下が、一般的な申請の流れです。
- 教育機関からの入学許可を取得
留学先となるマレーシアの大学、専門学校、語学学校などから正式な入学許可書(Offer Letter)を取得します。これがなければ、ビザ申請はできません。
- VAL(Visa Approval Letter)の申請
入学許可を受けた教育機関が、マレーシア政府機関であるEMGS(Education Malaysia Global Services)、もしくはMDECを通じて、VAL(ビザ承認レター)の申請を行います。EMGSは、留学生の書類審査や学生ビザの申請承認を行う機関のことです。
- 渡航用ビザ(eVISAまたはSEV)の申請
VALの審査には通常3〜6週間程度かかります。VALが発行されたら、渡航に必要なビザを申請します。渡航用ビザには大きく2つあります。
- eVISA(電子ビザ):オンラインで申請可能です。日本を含む多くの国の学生はこちらを選択しています。
- SEV(シングルエントリービザ):在日マレーシア大使館で申請するビザです。対面での手続きが必要です。
どちらの方法を選ぶかは、出身国や教育機関の指示に従って判断しましょう。
- マレーシアへ渡航
eVISAまたはSEVが取得できたら、いよいよマレーシアへ渡航することが可能です。ただし、入国時点では正式な学生パスは未取得の状態であるため、現地での手続きが残っています。
入国後の手続きと注意点
マレーシアに入国した後、学生ビザの手続きは終わりではありません。現地の教育機関が学生のパスポートを所轄の州移民局に提出し、正式な学生パスが発行される流れとなっています。この学生パスは、パスポートにスタンプまたはステッカーの形で添付されるのが一般的です。
この発行手続きには、早ければ数日、長ければ1ヶ月程度を要することもあります。パスポートの原本が一時的に手元から離れるため、その間は国外への渡航ができなくなる点に注意が必要です。
特に、教育機関によって手続きの迅速さに差があるため、あらかじめスケジュールを確認し、余裕を持った渡航と手続きを心がけましょう。
学生パス申請に必要な書類と健康診断のポイント
学生パスの取得には、さまざまな書類の提出と健康診断の受診が求められます。書類不備や健康診断の不通過により手続きが滞るケースも少なくありません。ここでは、必要書類の一覧と健康診断の流れとポイントを解説します。
提出すべき主要書類一覧
学生パスの申請では、入学許可書をはじめとして、多数の書類を提出する必要があります。特にマレーシアは書類の形式や提出ルールが厳格な傾向があり、注意が必要です。
主な提出書類は以下のとおりです。
- 教育機関からの正式な入学許可書(Offer Letter)
- パスポートの全ページのコピー(有効期限6ヶ月以上、空白ページ3ページ以上)
- 証明写真(青または白背景、3ヶ月以内のもの)
- Form Imm.14(2部)
- 英文の成績証明書・卒業証明書
- 個人保証書(Personal Bond):署名・捺印が必要
- VAL/VDRの承認レター
- Eチケットのコピー(日本からの渡航者)
- 在留カードのコピー(日本在住の外国籍学生のみ)
- 保護者の同意書(未成年者の場合)
- 出生証明書の英訳(未成年者)
また、申請者の状況(未成年、依存パス保持者など)によって必要書類が異なることがあります。そのため、事前に教育機関やEMGSの書類ガイドラインを確認し、チェックリストを作成しておくことが推奨されます。
健康診断の流れと注意事項
マレーシアにおける学生パス申請では、健康診断の受診が必須条件とされています。入国後7日以内に、EMGSが指定する医療機関で健康診断を受けなければなりません。
主な検査項目は以下のとおりです。
- 身長・体重測定、視力検査
- 血液検査(HIV・B型肝炎など)
- 尿検査
- 胸部X線検査(結核の有無確認)
- 医師による問診
注意点として、日本では合法な処方薬でもマレーシアでは違法成分とされるケースがあります。
渡航の2週間前から服薬内容を見直すなど、薬の成分にも十分な注意を払いましょう。違法成分検出によって学生パスの拒否や強制送還の例も報告されています。
書類不備や審査遅延を防ぐためのコツ
学生パス申請で最も多いトラブルは、書類の不備や審査の遅れによって申請が滞ることです。審査の遅延を防ぐための具体的な対策としては下記のとおりです。
- 提出書類は必ず英訳付きで用意する
- 写真サイズや背景色に指定があれば従う
- 全ページのパスポートコピーを求められる場合もあるため、常に予備を用意する
- 書類提出時にはスキャンデータを残し、控えを手元に保管する
- 書類の有効期限に注意する
さらに、教育機関やEMGSとのメールのやり取りはこまめに確認し、不明点があれば遠慮なく問い合わせるようにしましょう。
初めての申請で不安がある場合は、留学エージェントや行政書士に相談することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ
マレーシア留学を実現するには、学生パスの取得が不可欠です。一方、申請には複数のステップがあり、必要書類や健康診断、費用の準備、さらには滞在中のルールに至るまで、細かな手続きが求められます。特に初めて海外留学を経験される方にとっては、情報の整理や判断が難しい場面も多いでしょう。
そのようなときは、専門家に相談することをおすすめします。さむらい行政書士法人では、海外留学や就労支援に関する豊富な実績がありますので、安心してお問い合わせください。
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応







