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タイの長期居住者(LTR)ビザとは?基本や取得方法、注意点まで解説

タイでの長期滞在や移住、海外リモートワークを検討する中で、「どのビザを選べばいいのか分からない」「自分でも申請できる条件なのか不安」と感じて検索される方は多いでしょう。そんな中、近年注目を集めているのが、「長期居住者(LTR)ビザ」です。このビザは、デジタルワークパーミットや税制優遇など、他のビザとは異なるメリットがあります。

本記事では、LTRビザの基本から取得方法、注意点まで解説します。タイへの長期滞在をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

長期居住者(LTR)ビザとは?

長期居住者(LTR)ビザは、タイ政府が海外から富裕層や高度人材を呼び込むために導入した特別な長期滞在制度です。

タイの経済成長戦略の一環として設計され、移住希望者・専門職・海外リモートワーカーの新しい選択肢として注目されています。

LTRビザが導入された背景

タイは長らく観光立国として成長してきましたが、近年は高度産業人材の不足と経済成長の停滞が課題となっています。LTRビザは、海外の富裕層や専門家を誘致し、投資の活性化・技術革新・雇用創出を促すことを目的に導入されました。

特にデジタル産業の育成が重視されており、外国企業のリモートワーカーが滞在しやすい環境づくりが進められています。これにより、長期にわたり安定した消費と投資を取り込み、経済基盤を強化する狙いがあります。

LTRビザのメリット

LTRビザの大きな特徴は、長期滞在・就労・生活面の自由度の向上です。まず、最長10年間の滞在が認められるため、従来ビザのような毎年の更新負担が大幅に減ります。また、デジタルワークパーミットにより、紙の許可証を携帯する必要がなく、オンラインで就労情報を管理できる仕組みが整っています。

さらに、高度専門家に対する一律17%所得税率の適用、90日ごとの居住地報告の年1回への緩和など、生活者にとって負担軽減となる優遇措置も魅力です。これらの特徴により、仕事・暮らしの双方で安定性と柔軟性を求める外国人に広く支持されている制度といえるでしょう。

他ビザとの違い

他の主要ビザと比較すると、LTRビザは「長期滞在」「就労可」「税制優遇」をバランスよく満たしている点が強みです。

ビザ種別

就労

滞在期間

特徴

リタイアメントビザ (Non-O/Non-OA)

不可

1年更新

就労不可、長期移住向けだが制約多い

ビジネスビザ (Non-B)

可能

1年更新

更新が頻繁、ワークパーミット必須

エリートビザ

不可

5〜20年

滞在は自由だが就労できない

LTRビザ

可能

最長10年

税制優遇、就労柔軟、家族帯同しやすい

このように、働きながら長期滞在できるという点で、LTRビザは他制度に比べて総合的な利便性が高いビザと言えます。

LTRビザの対象となる4つのカテゴリーとは?

LTRビザは、申請者の資産状況・収入・働き方・専門性などに応じて、次の4つのカテゴリーから選択します。それぞれ対象となる人のライフスタイルが大きく異なるため、自身の状況に合った区分を正しく理解することが重要です。以下の表では、4カテゴリーの特徴や主な要件を簡潔にまとめています。

カテゴリー

対象となる人

主な要件・ポイント

メリット

世界の富裕層(Wealthy Global Citizens)

高額資産を保有し、投資などでタイ経済に貢献できる層

・2025年から年収要件撤廃

・評価基準は 資産総額/投資額/不動産保有

・働いていなくても申請可能

・資産を基準に申請できる

・投資に基づく滞在が可能

富裕層退職者(Wealthy Pensioners)

安定した年金収入を持ち、タイで長期生活したい退職者

・年金収入+一定額の預金や投資

・従来のリタイアメントより更新負担が軽い

・家族帯同しやすい

・最長10年滞在が可能

・リタイア生活に適した制度

Work-From-Thailand Professionals

海外企業に所属したまま、タイでリモートワークする人

・海外企業との雇用関係が必要

・2025年に企業売上基準が緩和予定

・一定の実務経験・収入が必要

・海外勤務を続けながら低コスト生活可

・デジタルワークパーミットで手続き簡単

高度専門家(Highly Skilled Professionals)

R&D・先端産業・環境技術などの専門職

・成長産業に従事する専門家

・一律 17%所得税率 が適用

・対象分野は今後拡大予定

・税制優遇が大きい

・専門スキルを生かし長期滞在可

 

LTRビザの取得方法と申請の流れ

LTRビザの取得はオンラインで行います。ここでは、取得の一連の流れを解説します。

ステップ1.必要書類の準備

申請には、選択したカテゴリーごとに必要書類が異なります。一般的に求められる書類は以下のとおりです。

  • パスポート
  • 資産・預金残高証明
  • 年金収入証明(富裕層退職者)
  • 雇用証明書・給与明細(Work-From-Thailand)
  • 専門分野の経歴証明・契約書(高度専門家)
  • タイ国内投資に関する資料(該当者のみ)

カテゴリーに応じて書類点数が増えるため、早めの準備が重要です。

ステップ2.オンラインでの申請(BOI公式サイト)

申請はタイ投資委員会(BOI)の専用サイトから行います。

主な流れ

  1. アカウント作成
  2. 書類アップロード
  3. カテゴリー選択
  4. BOIによる審査(通常1〜3か月)

オンライン審査を通過すると、タイ入国または国内手続きで正式なビザ発給へ進めます。

ステップ3.タイ入国後の手続き

承認後は、タイ国内で以下の手続きを行います。

  • LTRビザの正式発給
  • デジタルワークパーミットの受け取り
  • 住所登録(年1回の報告に簡素化)
  • 家族帯同者がいる場合は同行申請

デジタル化が進んでいるため、従来より手続きはスムーズです。

LTRビザ申請で注意すべきポイント

制度は魅力的ですが、要件が細かく、申請者ごとの状況に応じて“該当しない落とし穴”もあります。事前に注意点を押さえておきましょう。

カテゴリー選択を誤ると不承認になるケースがある

4つのカテゴリーの違いが曖昧なまま申請すると、不承認になりやすくなります。

不承認の例:

  • 実務経験が不十分なのに Work-From-Thailand で申請
  • 資産が基準に届かないのに富裕層カテゴリーを選択
  • 収入証明が不足している専門家申請

迷う場合は早めに専門家へ相談することが望ましいです。

資産・収入証明は「形式の整った書類」が必須

BOIは提出書類の形式に厳しく、不備がある場合は差し戻しになります。

申請時の注意点

  • 日本語書類は英訳が必要
  • 銀行残高証明は最新のもの
  • 雇用契約書は署名済みであること

「要件は満たしているのに書類不備で不承認」にならないよう、丁寧な準備が重要です。

審査期間が長びく場合がある

平均1〜3か月で審査されますが、繁忙期は遅延することもあります。特に家族帯同者が多い場合は追加書類が求められることもあるため、渡航スケジュールに余裕を持って申請することが大切です。

まとめ

長期居住者(LTR)ビザは、10年間の長期滞在や就労の柔軟性、税制優遇など、多くのメリットを備えた制度です。2025年には要件がさらに緩和され、リモートワーカーや退職者、高度専門家など幅広い人にとって利用しやすい選択肢となっていきます。ただし、4つのカテゴリーごとに要件が異なり、自分がどの枠に該当するのか判断が難しいケースも少なくありません。

「自分は申請できるの?」「どのカテゴリーを選べばいい?」と迷われた方は、ぜひ、さむらい行政書士法人までご相談ください。状況を伺いながら、最適なビザ選択と申請の進め方をご提案いたします。

 この記事の監修者

さむらい行政書士法人 代表 / 小島 健太郎

さむらい行政書士法人
公式サイト https://samurai-law.com

代表行政書士

小島 健太郎(こじま けんたろう)

 

プロフィール

2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立

専門分野

外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応

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